介護福祉士を目指す場合のルート

ケアのエキスパートである介護福祉士を目指すためには、養成施設や福祉系の高校を卒業するか、介護現場で実務経験を積みながら資格を取得する方法があります。
未経験者がいきなり国家試験を受験することはできません。
しかし、社会人になってから転職する場合や、育児が終わってから介護の仕事に就きたいと考えている場合には、上記の方法ではなく、実務経験ルートがおすすめです。

実務経験ルートは、介護の第一歩目となる130時間のカリキュラムがある介護職員初任者研修を受講し、介護職として働きながら次の介護職員実務者研修の480時間のカリキュラムを修了させる方法が一般的だといわれています。
そして、介護職員実務者研修を修了後に3年以上の実務経験を積み、初めて介護福祉士の国家試験の受験資格を手にすることが可能になります。
国家試験は、介護の知識や技術の他にも、福祉など、さまざまな知識が必要になるため、受験勉強は欠かせません。
受験勉強は、テキストを購入して独学でもできますが、それでは自信がない場合や受験勉強方法で困っている場合には、試験対策に特化した講習を受講した方が良いでしょう。
講習には、自分の空き時間を利用できる通信型と講師から直接学べる通学型があり、2週間ほどの試験直前の短期集中講座や数ヶ月じっくりと学べる長期的な講座があるため、自分の学びやすい方法を選ぶと、効率良く受験勉強が進められるはずです。

介護福祉士の資格取得は、働きながらだとハードルが高いかもしれませんが、国家試験に合格すれば、介護のプロと認められます。
また、将来は要介護者と介護事業者とを結ぶケアマネージャーを目指すことも出来るため、介護業界でステップアップをし、幅広い分野で活躍したい方は、ぜひ目指してほしい資格です。